2015年01月29日

漱石の猫の死

「漱石の思い出」(15)

夏目鏡子述 1877-1963
kyoko natsume

2009.10.25 第7刷発行(文春文庫)

<猫の死>
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夏目漱石の「猫の死亡通知」

辱知猫義久々病氣の處療養不相叶昨夜いつの間にか
うらの物置のヘツツイの上にて逝去致候 埋葬の義は
車屋をたのみ箱詰にて裏の庭先にて執行仕候。
但主人「三四郎」執筆中につき御會葬には及び
不申候 以上
  九月十四日(明治41年 牛込區早稻田南町七番地)
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9月13日に猫が死にました。その次にもまたその次に
も猫を飼いました。
猫は俥屋に頼んでみかん箱に入れて、書斎裏の桜の
樹の下に埋めまいした。小さい墓標に、夏目が
「この下に稲妻起こる宵あらん」と句を題しました。
9月13日は毎年お祭りをいたします。
その後、文鳥が死んでここへ埋められ、また犬が
死んで、同じくここに葬られました。
犬の墓標には「秋風の聞こえぬ下に埋めてやりぬ」
という句を題しました。
猫の十三回忌には九重の石の供養塔を建てました。

panse280
posted at 17:20

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