2015年01月28日

新聞第一作「虞美人草」

「漱石の思い出」(14)

夏目鏡子述 1877-1963
kyoko natsume

2009.10.25 第7刷発行(文春文庫)

<新聞第一作「虞美人草」>
新聞に入って書く最初のものであり、ずいぶん
骨も折れたようでした。これを書いている間、
始終少し興奮していました。
さてこれほどの苦労をしてでき上がってみると、
どうも練れていない、垢抜けがしていない、
そうして匠気があるなどとか申して、自分では
不満がっておりました。
この気持ちは後々にはいっそう募ってきた様子
でした。
この本の英訳の話や芝居の話などは無下に断って
いました。
しかし、巷では評判がよく、「虞美人草」ブーム
が起き、浴衣や指輪なども販売されました。

「虞美人草」を書いている最中に、総理大臣の
西園寺さんから一夕の雅宴の招待状が届きました
が、<時鳥(ほととぎす)厠(かわや)半(なかば)
に出かねたり>と断りのハガキを書いて投函しま
した。


panse280
posted at 15:41

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