2015年01月16日
漱石、熊本の新婚生活
「漱石の思い出」(2)
夏目鏡子述 1877-1963
kyoko natsume
2009.10.25 第7刷発行(文春文庫)
<熊本の新婚生活>
夏目30歳、鏡子20歳。
給料100円。
毎月、大学へ7円50銭返却(貸費生だった)
父へ10円、姉へ3円、そして夏目の毎月の
本代が20円。
一家の暮らしは、毎月50円でやっていました。
熊本時代、夏目は俳句を作っては子規へ
送っていました。
「ある時、俳句の本を読みながら転げかけて
笑っております。何がおかしいのかとたずね
ますと、この句がおかしいのだと申して示した
句が、
<両方にひげのあるなり猫の恋>
というのです。」
当たり前の句だとケチをつけると「だからお前
には俳句がわからないんだって、とうとう愛想
をつかされてしまいました。」
漱石の生涯の俳句の2/3は、この熊本の5年間に
出来たものです。
夏目鏡子述 1877-1963
kyoko natsume
2009.10.25 第7刷発行(文春文庫)
<熊本の新婚生活>
夏目30歳、鏡子20歳。
給料100円。
毎月、大学へ7円50銭返却(貸費生だった)
父へ10円、姉へ3円、そして夏目の毎月の
本代が20円。
一家の暮らしは、毎月50円でやっていました。
熊本時代、夏目は俳句を作っては子規へ
送っていました。
「ある時、俳句の本を読みながら転げかけて
笑っております。何がおかしいのかとたずね
ますと、この句がおかしいのだと申して示した
句が、
<両方にひげのあるなり猫の恋>
というのです。」
当たり前の句だとケチをつけると「だからお前
には俳句がわからないんだって、とうとう愛想
をつかされてしまいました。」
漱石の生涯の俳句の2/3は、この熊本の5年間に
出来たものです。