2014年12月24日

最俗なるものを用い初めたるもまた蕪村なり

「俳人蕪村」(3)

正岡子規  1867-1902 
shiki masaoka

1967.6.5 初版発行(中央公論社)

<最俗なるものを用い初めたるもまた蕪村なり>
<6精細的美>
外に広きものを複雑といい、内に詳らかなるもの
を精細という。
叙事形式において粗にして風韻勝ちたるは、芭蕉
の好んでなすところなりといえども、一は精細的
美を知らざりしによる。

蕪村の佳句ばかり見る者は蕪村を見る者にあらず。

俗語の最俗なるものを用い初めたるもまた蕪村なり。
後世一茶の俗語を用いたる。

<薬喰(くすりくい)隣の亭主箸持参>(蕪村)

この「薬喰の句」は蕪村の最俗のなり。
一読に堪えずといえども、一茶はことにこの辺よ
り悟入したるかの感なきにあらず。

panse280
posted at 17:19

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