2014年12月22日

正岡子規の「俳人蕪村」

「俳人蕪村」(1)

正岡子規  1867-1902 
shiki masaoka

1967.6.5 初版発行(中央公論社)

<芭蕉と蕪村の比較>
芭蕉は雄渾、高雅なり。されど、その評価、過分なり。
蕪村の俳句、芭蕉を凌駕せしが、平民的ならざらしと。

1 積極美
積極美とは、意匠の壮大、雄渾、豊麗、活発、奇警など。
消極美とは、意匠の古典、幽玄、悲惨、沈静、平易など。

春夏は積極、秋冬は消極、芭蕉は消極、蕪村は積極。

蕪村、夏を好む。
桜の句は蕪村よりも芭蕉に多し。
春の題の艶なるは蕪村なり。

2客観美
芭蕉の句は客観美を現すこと多し、されど蕪村の客観的
なるに及ばず。

3人事的美
天然は簡単なり。人事は複雑なり。
芭蕉人事句を詠めど、皆自己の境涯を写したるに止まる。

4理想美
理想的と実験的。
俳句界に理想句を求めれば、蕪村のみ。
芭蕉の句は、平易高雅、奇をてらわず、新をもとめず。
ことごとく自己が境涯に実歴ならざるはなし。

panse280
posted at 18:02

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字