2014年12月18日

野ざらし紀行

「芭蕉ものがたり」(4)

楠木しげお  1946-
shigeo kusunoki

2009.4.10 第6刷発行(銀の鈴社)

<「野ざらし紀行」の旅>
41歳の芭蕉は弟子の千里(37歳)を伴って西に旅に
出ます。

<山路来て何やらゆかしすみれ草>芭蕉>

9ヶ月後、芭蕉は、深川の「芭蕉菴」に戻ります。
完成した「古池の句」は弟子たちに多大な影響を与え
ました。名古屋蕉門の力によって、芭蕉七部集の第二集
「春の日」に「古池の句」が収められ、全国の俳人の
知るところとなりました。

<「笈の小文」>
44歳の芭蕉は10月、西へ旅に出ます。
伊勢神宮には五度目の参拝になります。

土芳が芭蕉に問う。
「どういう心構えで句を詠めばよろしいのでしょうか」。

芭蕉は答える「松のことは松に習いなさい、竹のことは
竹に習いなさい。自分の考えで松や竹をみてはいけません。」

この旅で、芭蕉は郷里の藤堂家の花見の宴に招かれました。
身分いやしい俳諧師が招かれるということは異例のことで
した。

panse280
posted at 18:55

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