2014年11月22日

来迎(らいごう)図

「南無阿弥陀仏」(27)

柳宗悦  1889-1961
nuneyoshi yanagi

1991.8.6 第2刷発行(岩波文庫)

<来迎(らいごう)図>
来迎の思想の一つの特色は、絵画などと深く結んで
把握された。宇治の平等院も浄土相を示すがために
建築であった。

だが浄土宗が浄土真宗に熟するに及んで、この図相
は惜しげも無く見捨てられた。
真宗には来迎図がない。

真宗では本尊には、彫像よりも画像を、画像よりも
名号をとる。何より六字(南無阿弥陀仏)を無上の
光明本尊と仰ぎ、来迎仏を求めないのである。

来迎図を捨てた2つの理由の、
その1は、来迎図は自力のものであって他力のもの
     ではない。
その2は、真宗では、往生を臨終時から平生時に
     しているからである。
つまり、信を得れば臨終に来迎を待つ必要がないの
である。
真宗では臨終来迎から平生業成へと往生観が変わった
のである。

平生業成の思想は源信、法然にもあったが、真宗が
未来の来迎よりも現在を重んじたために、来迎仏が
真宗から消えたのである。

注)来迎図:弥陀が衆生を迎えに来る図。

panse280
posted at 18:11

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