2014年11月20日

西方

「南無阿弥陀仏」(25)

柳宗悦  1889-1961
nuneyoshi yanagi

1991.8.6 第2刷発行(岩波文庫)

<西方>
極楽浄土は何故、西方、十万億土にあるのか?

五智如来図では、
中央に大日
東に阿閦(あしゅく)
南に宝生(ほうしょう)
西に阿弥陀
北に釈迦

西には阿弥陀如来がいるのであるが、西は太陽が
沈む方位でもある。沈むとは終わりであり消え去る
ことである。したがって死すことである。

「十万億土」は無限の逆説である。
「無限の彼岸」の無限にどれだけの切実さがあろう
か。迫力があろうか。どんなに無限だかを人々の
眼前に彷彿させるために「十万億」という途方もない
数字を見せるのである。

「十万億」とは量にあらず、質なり。

流転に沈めば浄土は見えぬ。流転とは二相に落ちる
ことである。穢土とはその二相である。浄土は未分
である。西方とは不二の位を指すのである。

panse280
posted at 17:42

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