2014年10月28日

一遍の自他一如

「南無阿弥陀仏」(3)

柳宗悦  1889-1961
nuneyoshi yanagi

1991.8.6 第2刷発行(岩波文庫)

<一遍の自他一如>
「浄土の一門が法然より親鸞に、更に一遍へと
進む時、特に禅に、それがおのずから結ばれて
来たことを、どうして見逃し得よう。」

「道元の「正法眼蔵」の「生死」の巻に述べた
思想は、驚くべきことに、他力の宗門に結ばれて
いるではないか。」

一遍を特に祖述したのは、彼において自力他力
の二門が邂逅するからだ。

一遍は他力を徹することによって自他一如の境に
来たのである。

一遍は「信ずる道を進めと命じる。中途にて止ま
るなと告げる。」道を徹するとき、分かれざる世界
をはじめて見るであろう。

panse280
posted at 17:50

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