2014年08月07日

神道はなぜわかりにくいのか

「仏教・神道・儒教集中講座」(17)
井沢元彦 1954-
motohiko izawa

2012.10.10 第4刷発行(徳間文庫)

<神道はなぜわかりにくいのか>
まず、神道には「聖典」がありません。
次に「国家神道」が「神道」をわかりにくくして
います。

「国家神道」は近代日本が欧米と対抗するために
ある意味で一神教的に強化した「神道」です。
(神道は基本的に多神教です)

「国家神道」は愛国主義的、排他的、独善的傾向
をもっています。神道を嫌う人の大半は、この
「国家神道」のイメージを嫌っているのです。

神道を定義したものがありません。あえて言えば
「日本古来の神様を、日本人のやり方で祭っていく
宗教」です。
そして「神」とは、本居宣長曰く「必ずしも人間
でなくてもよく、普通では見られないきわめてすぐ
れた特質をもっているもの」。

キリスト教では悪魔は退治しますが、神道では
祭ってなだめ、善なる神に転化させようと考えます。


panse280
posted at 23:31

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字