2014年08月01日

南無阿弥陀仏

「仏教・神道・儒教集中講座」(11)
井沢元彦 1954-
motohiko izawa

2012.10.10 第4刷発行(徳間文庫)

<南無阿弥陀仏>
大乗仏教の阿弥陀信仰は浄土教というかたちで
日本に入ってきました。それをまとめたのが、
平安時代の源信(往生要集」)です。

平安貴族たちは宇治の平等院鳳凰堂をつくり、
「観想念仏」を行いました。

誰でも「宇治の平等院鳳凰堂」のような巨大な
舞台装置をつくることはできません。
そこで登場したのが、法然の「浄土宗」です。

「浄土宗」は、念仏を口でとなえればいい、と
しましたが、回数が問題になりました。阿弥陀さま
は「十念せよ」と書いてあるだけで、何故十回なの
かは書いていません。そこから、京都に「百万遍」
という地名があるように、回数を競うようになり
ました。

一遍は「1回だけでいい」と言いました。
親鸞は、念仏は浄土にいくための、交換条件では
なく、念仏は浄土へいける感謝なのだ、と言います。
つまり、誰でも、浄土へ行くことは決まっているの
だといいます。

念仏によって往生を願うことを「他力本願」と
いいます。他力本願の究極のかたちが、阿弥陀信仰
で、その中でも極端なのが親鸞の浄土真宗で、
「悪人正機説」に集約されています。

panse280
posted at 19:43

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