2014年06月15日
自由について
「東洋の心」(7)
鈴木大拙 1870-1966
daisetsu suzuki
1998.5.30 新装版第3刷発行(春秋社)
<自由について>
東洋の人は内側にものを見るのに対して、西洋の
人は外にものを見る。外からものを見ると必然と
いうことを言いたくなる。
意志の自由、心の自由ということがある。これと
必然ということが、どうも一致しないわけです。
必然と自由とは矛盾する。
外面的に客観的に見ようとすると、自由は出てこない。
ところが、東洋の考え方からいうと、必然とは言わ
ないで、自然というのですね。
自然というところには、必然というような圧迫性を
持たない。
なるようになると言うところに、一つの内面性を
持っていて、内面性をもっているということは、
そこに自由があるということになります。
自由ということは、外から見ては言われないので、
内から見て言われることです。
鈴木大拙 1870-1966
daisetsu suzuki
1998.5.30 新装版第3刷発行(春秋社)
<自由について>
東洋の人は内側にものを見るのに対して、西洋の
人は外にものを見る。外からものを見ると必然と
いうことを言いたくなる。
意志の自由、心の自由ということがある。これと
必然ということが、どうも一致しないわけです。
必然と自由とは矛盾する。
外面的に客観的に見ようとすると、自由は出てこない。
ところが、東洋の考え方からいうと、必然とは言わ
ないで、自然というのですね。
自然というところには、必然というような圧迫性を
持たない。
なるようになると言うところに、一つの内面性を
持っていて、内面性をもっているということは、
そこに自由があるということになります。
自由ということは、外から見ては言われないので、
内から見て言われることです。