2014年05月27日
人生の計画について
「学生との対話」(37)
小林秀雄
hideo kobayashi 1929-1983
2014.3.30 発行(新潮社)
<人生の計画について>
学生が質問する。どうして「本居宣長」を研究
せざるをえなかったのか、そのいきさつをお願い
します。
小林「これは非常に簡単なことです。僕は計画が
立たない男です。その場、その場の積み重ねです。
僕の仕事は、感動とか直覚から始まります。計画
ではありません。
「宣長」も感動から始めたことは間違いない。
感動というのは、いつでも統一されているものです。
分裂した感動なんてありません。感動する時には、
世界はなくなるのです。感動したときには、どんな
莫迦でも、いつも自分自身になるのです。
つまり、感動している正体こそが個性ということ
ですよ。」
小林秀雄
hideo kobayashi 1929-1983
2014.3.30 発行(新潮社)
<人生の計画について>
学生が質問する。どうして「本居宣長」を研究
せざるをえなかったのか、そのいきさつをお願い
します。
小林「これは非常に簡単なことです。僕は計画が
立たない男です。その場、その場の積み重ねです。
僕の仕事は、感動とか直覚から始まります。計画
ではありません。
「宣長」も感動から始めたことは間違いない。
感動というのは、いつでも統一されているものです。
分裂した感動なんてありません。感動する時には、
世界はなくなるのです。感動したときには、どんな
莫迦でも、いつも自分自身になるのです。
つまり、感動している正体こそが個性ということ
ですよ。」