大和心
「学生との対話」(3)
小林秀雄
hideo kobayashi 1929-1983
2014.3.30 発行(新潮社)
<大和心>
「大和心」というのは平安期の言葉で、最初に
つかったのは赤染衛門(大江匡衡の女房)です。
「大和魂」という言葉が最初につかわれたのは
「源氏物語」です。
源氏物語では「大和魂をこの世でよく働かせる
為には、やはり根底に学問がある方がよろしか
ろうというのです。」
大和魂とは今日の言葉でいうと、生きた知恵、
常識をもつこと、という意味です。
「「やまとだましひなる人」とは「もののあはれ」
を知った人と言えるでしょう」