2014年03月02日

桶狭間は日本初の近代的戦争である

「信長」(7)
--近代日本の曙と資本主義の精神--
小室直樹 1932-2010
naoki komuro
2010.6.2 第1刷発行 (株式会社ビジネス社)

<桶狭間は日本初の近代的戦争である>
今川義元、兵2万5000、信長、兵2000の戦いである。
義元は超名門の名将で断じて弱将でも凡将でもなかった。
そして、兵も強かった。
信長の兵は弱かった。

信長は連戦連敗を繰り返していた。
義元は信長を「無意識の底」で舐めきっていた。

信長は家臣の言葉を振り切って、五騎を従えて
義元目指して馬を走らせた。

義元の目方がもう少し軽かったら歴史は変わっていた?

義元の体重130kg,頭の天辺から足の先まで、キンキラキン
で飾り立てていた。夏である。相当に酔っぱらっている。
動くのがイヤだった。そして心底、信長を舐めていた。
義元がいる山から信長軍がくるのは見えていた。
ほんの少し先の安全な所へ動くのもイヤだった。
その時強烈な驟雨が降ってきた。

「服部小平太が義元に槍を入れた。義元は剣技において
名高い強豪で、槍柄を切り落とし、小平太の膝を割いた。
義元の首級を挙げたのは、毛利新介であった。」

最後まで、義元は信長を舐めきっていた。

「分捕なすべからず。打捨てになすべし。」(信長)
近代的戦争の始まりであった。

信長は「掠奪」を禁止したのである。

panse280
posted at 19:55

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