2014年02月21日

三島由紀夫の死

「三島由紀夫が復活する」(8)
小室直樹 1932-2010
naoki komuro
2012.7.10 第6刷発行 (毎日ワンズ)

<三島由紀夫の死>
「「豊饒の海」の「奔馬」で私は鴎外以来閉却されていた
真の日本及び日本人の問題を展開したかったのです。近代
の心理主義には、すっかり愛想をつかしました。」
(「初霜の記」三島由紀夫)

「昔の武士は、藩に不平があれば諫死しました。さもなけ
れば黙って耐えました。何ものかに屈する、とはそういう
ことです。もともと自由な人間が何ものかに屈して、美しく
なるか醜くなるかの境目は、この危うい一点にしかありま
せん。」
(「士道について」三島由紀夫)

「戦後民主主義の時代二十五年間を、否定しながらそこから
利得を得、のうのうと暮らして来たということは、私の久しい
心の傷になっている。どうして「俗に遊ぶ」という境地になれ
ないものか、われとわが心を疑っている。」
(「果たし得ていない約束」三島由紀夫)

<三島由紀夫の死について>
「三島は高度の知性に恵まれていた。その三島ともあろう
人が、大衆の心を変えようと試みても無駄だということを
認識していなかったのだろうか。かって大衆の意識革命
に成功した人はひとりもいない。」(ヘンリー・ミラー)

<「豊饒の海」>
「いま書いている小説(豊饒の海)に自分のすべてを
入れてしまったから、あとはもうなにもない、なにも残らない、
なにも書くものはない。」
(三島由紀夫からドナルド・キーンが聞いた話)

panse280
posted at 19:35

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