2014年02月16日

三島由紀夫の最高傑作

「三島由紀夫が復活する」(3)
小室直樹 1932-2010
naoki komuro
2012.7.10 第6刷発行 (毎日ワンズ)

<三島由紀夫の最高傑作>
戦後日本における天皇制批判の最高峰は、三島由紀夫で
あろう。その絶頂をなすのが「英霊の声」と「豊饒の海」
である。

三島由紀夫は天皇絶対主義者として知れわたっている。
その三島が究極の天皇制批判者なのである。
批判の的は「天皇の人間宣言」である。

天皇制という言葉は、マルキストによってつくられた造語
である。ゆえに、三島は天皇制という言葉はつかわない。

「豊饒の海」は三島の最高傑作である。
天皇制とくに戦後天皇制の本質を理解するうえで、これほ
ど適切な素材はほかにない。

三島は魂の存在を認めていない。これを理解しないと、
三島思想は何もかも分からなくなる。

仏教は霊魂を認めない。

「豊饒の海」は「浜松中納言物語」を典拠とした、「夢と
転生の物語」である。それでいて、三島は「霊魂」を断じて
認めていない。三島は作品の中で、仏教は魂の存在を
否定していることを、読者に理解させるべく解説している。
日本人の小説作法からすると、まことに異様である。

panse280
posted at 18:53

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