2014年01月17日

民族の神話が持つ驚くべき力

「歴史に観る日本の行く末」(16)
小室直樹 1932-2010
naoki komuro
1999.2.25 第20刷発行 (青春出版社)

<民族の神話が持つ驚くべき力>
純学問的に考えれば、神話を歴史的事実とすることはできない。
明治政府は、近代国家の基礎を作り上げるために神話教育を
おこなったのである。神話教育は、絶大な効果をあげた。
日本国民を忠勇無双の戦士に育てあげたのである。

明治維新を推進した思想の根本は、山鹿素行、山崎闇斎などの
精神と学問であり、それを受け継いだのが、吉田松陰の言行で
ある。これら三人の共通点は、ファンダメンタリスト(神話を
事実とする)であることである。

ファンダメンタリズムは、おそろしいエネルギーをもつ。
民族国家は、近代欧米人の発明である。民族国家の証は、
戦争の強さにある。民族国家形成のための必要条件が国民
意識の統一である。この統一に、神話教育が決定的効力を
発揮した。

大東亜戦争敗戦後、アメリカが日本に対して徹底的におこ
なったのが、神話教育の抹殺だった。世界の大国は皆、熱心に
神話教育を行っている。


補記:
イギリスの歴史学者トインビーが、「12・13歳までに民族の
神話を学ばなかった民族は必ず滅びる!」と言った話は有名。

panse280
posted at 19:47

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