2014年01月06日

慢心と無責任体制

「歴史に観る日本の行く末」(5)
小室直樹 1932-2010
naoki komuro
1999.2.25 第20刷発行 (青春出版社)

<慢心と無責任体制>
「鎖国をおこなった時、日本は大国あるいは超大国
であった。経済大国であり、軍事超大国であった。」

「鎖国の直前、日本が所有する鉄砲の数は全ヨーロッパ
のそれよりも多いといわれる。人口もまた、西欧全域の
人口に匹敵するものがあった。動員できる兵力も、
ヨーロッパ諸国とは桁がちがっていた。」

「鎖国をしたときの日本の軍事力は強かった。そして
幕府は、鎖国におけるこの幼児体験を忘れなかった。
そして、19世紀も半ばを過ぎてからも、(17世紀前半)
のつもりでふるまったのであった。」

鎖国をしている間に、世界では産業革命が起こり、
軍事力も飛躍的に向上していた。時の老中に、日本の
危機を進言する者もあったが、上層部には理解できな
かった。

吉田松陰は、幕府の責任者がこの危機に何の準備も
しなかったことに憤慨した。
米艦の武力はすでに日本をはるかに上回っていた。
大国のシナがアヘン戦争で無惨な負け方をしたことは
日本に衝撃を与えた。

吉田松陰が渾身の力をふりしぼって戦ったのは、政治
の無責任体制であった。

panse280
posted at 20:19

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