2013年12月28日

文章について

「読書について」(9)
小林秀雄 1902-1983
hideo kobayashi
2013.9.25 初版発行 (中央公論新社)

<文章について>
「文学者が考えるとは即ち書く事であり、巧みに考える
とは巧みな言葉によって考えるという事に他ならぬ。
そこまで行かなければ文章は生きて来ない。
先ず考え次にこれを言葉にするという呑気な考え方から
文学者は出なくてはならない。
・・・
(画家は)色を塗って行くうちに自分の考えが次第に
はっきりした形を取って行くのである。言葉を代えれば、
彼は考えを色にするのではなく、色によって考えるので
ある。文学者に於ける言葉も亦画家に於ける色の様な
ものでなければならないのであって、これは文学者の
うちでも一番純粋な詩人の仕事を考えればよくわかる様に、
詩人の精神が言葉を馳駆するというより寧ろ言葉という
ものが詩人の精神を常に導いているのだ。」

panse280
posted at 23:33

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字