2013年12月21日

読書の達人

「読書について」(2)
小林秀雄 1902-1983
hideo kobayashi
2013.9.25 初版発行 (中央公論新社)

<読書の達人>
読書百編とか、読書の教訓には容易ならぬ意味が
ある。
「恐らく後にも先にもなかった読書の達人、サント・
ブウヴも、・・読書については、同じ様に曖昧な教訓
しか遺さなかった。
「読め、ゆっくりと読め、成り行きに任せ給え。遂に
彼等は、彼等自身の言葉で、彼等自身の姿を、はっきり
描き出すに至るだろう」

「何故、こういう教訓が容易ならぬ意味を持つか。
・・・
他人を直(じ)かに知る事こそ、実は、ほんとうに
自分を知る事に他ならぬからである。人間は自分を
知るのに、他人という鏡を持っているだけだ。」

panse280
posted at 21:48

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