2013年12月18日

無私の精神

「小林秀雄の哲学」(14)
高橋昌一郎 1959-
syoichiro takahashi
2013.9.30 第1刷発行 (朝日新書)

<無私の精神>
「批評トハ無私ヲ得ントスル道ナリ」
(小林秀雄)

「どんな主義主張にも捕われず、ひたすら正しく
考えようとしているこの人間には、他人の思わく
など気にしている科白(せりふ)は一つもないの
だ。彼の表現は、驚くほどの率直と無私とに貫かれ、
そこに躍動する一種のリズムが生れ、それが劇全体
の運動を領している。」
(「本居宣長補記」1979,小林秀雄)

補記:語弊があるかもしれないが、「本居宣長」は、
小林にとって商売っけナシで書かれた初めてで最後
の作品である。
ある意味で、三島由紀夫にとっての「豊饒の海」に
似ているかもしれない。
それほど、ファンにとってこれらの二作品は唐突な
作品だった。唐突という意味は、全てを放り出して
一気に最終章に突入した感があるという意味である。
それらを貫いているのは「無私の精神」といっても
いい。

panse280
posted at 19:38

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