2013年12月13日

利巧な奴はたんと 反省してみるがいい

「小林秀雄の哲学」(9)
高橋昌一郎 1959-
syoichiro takahashi
2013.9.30 第1刷発行 (朝日新書)

<1946年2月、座談会にて「戦争責任」>
雑誌「近代文学」における小林発言。

「僕は政治的には無知な一国民として事変に処した。
黙って処した。それについて今は何の後悔もしていな
い。大事変が終った時には、必ずもしかくかくだったら
事変は起らなかったろう、事変はこんな風にはなら
なかったろうという議論が起る。必然性というものに
対する人間の復讐だ。はかない復讐だ。この大戦争は
一部の人達の無知と野心とから起ったか、それさえな
ければ、起らなかったか。どうも僕にはそんなお目出
度い歴史観は持てないよ。僕は歴史の必然性という
ものをもっと恐しいものと考えている。
僕は無知だから反省なぞしない。利巧な奴はたんと
反省してみるがいいじゃないか。」

戦後、小林はアメリカ進駐軍の指令によって、大学教授
の資格審査が行われることになり、「その手続きを煩わ
しいとしてこれに応じなかった」ことから、明治大学を
辞任した。

panse280
posted at 20:13

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