2013年11月02日

EUとTPP

「住んでみたドイツ、8勝2敗で日本の勝ち」(8)
川口マーン恵美  1956-
kawaguchi mahn emi

2013.09.12 第3刷発行(講談社+α文庫)

<EUとTPP>
「TPP問題で揺れている日本とEUで苦しんでいるドイツ
がとても似ているようにみえる。

EU経済の主要人物は皆財政破綻の南欧組の面々だ。
彼らは自分たちを救うために、ドイツにお金を出させ
ようというところでは、意見は一致する。
そして彼らが一丸となれば、ドイツに反論のチャンス
はほとんどない。
TPPに参加すれば、日本はまさにドイツと同じ立場に
追いやられそうに思えてならない。
ドイツも日本も、「永遠の加害者」で、たくさんお金
を出しても、たいして感謝されないところもよく似て
いる。」

「日本は交渉に極めて弱い・・いまになって、突然
うまくできるというのは、考えが甘い。TPP交渉の
参加国のなかに、日本と利害を共有する国はない。
だから具体的な共通の利害が見えない。それでも、
いったん加盟してしまえば、多数決で相手の都合の
良いように物事が決められても、文句はいえない。」

「いまこそ日本は、ヨーロッパでのドイツの動きを
注視しておいたほうがいい。今後、アジアで日本が
どう行動すれば良いか、そのヒントが必ず見えてくる
はずだ。」

panse280
posted at 18:28

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