2013年10月04日

第18章 十七条憲法

「吉本隆明、自著を語る(下)」(35)
吉本隆明  1924-2012
takaaki yoshimoto

2012.12.24 初版発行(ロッキング・オン)

<第18章「十七条憲法」>
聖徳太子の「十七条憲法」は「憲法」ではなくて
「要するに官吏服務規定」みたいなものです。」

「憲法だから法律のはずなのに、その中に倫理、
つまり善悪観とか道徳的な掟が入っちゃっている
っていうことも、日本の特徴、ひいては東洋の特徴
じゃないかと思います。」

「「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴
であって」っていうのがあります。これは法律じゃ
ないですね。」

「千何百年もたっているのに、いまだに西欧でいう
法律といえないものが入っちゃっているのが、日本国
の憲法の特徴です。」

「仏教宗派の中でも親鸞の浄土真宗っていうのは
聖徳太子を一番尊重しているところでしょうね。」

「「十七条憲法」に象徴されている日本の原型って
いうのは、ある意味で強固なものですし、なくなら
ないものだと思います。」

panse280
posted at 19:38

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