2013年10月02日

第16章「一言芳談」「歎異抄」

「吉本隆明、自著を語る(下)」(33)
吉本隆明  1924-2012
takaaki yoshimoto

2012.12.24 初版発行(ロッキング・オン)

<第16章「一言芳談」「歎異抄」>
「一言芳談」の基本的な考え方は「生きているのは
苦である」という事。
死んであの世に行くことが至福であるという仏教的
な考え方の日本版です。
そのためには、家、家財道具、日用品まで、そんな
ものは一切持つな。無一物で執着なく過ごせば死後
楽土へいけるという考え方です。

親鸞の弟子の唯円が親鸞に訊いた。
「私はどうしてもあの世へ行きたいとは思わないん
ですが・・」
親鸞が答える「俺もそうだ」

「親鸞ってすごい人だって僕らが思うのは、他の浄土
宗の坊さんっていうのは、みんな浄土っていうのを
実体化するわけです。天国っていうのをキリスト教が
実体化するのと同じでさ、・・けれども親鸞は浄土って
いうのは実体化していないですね。」

補記:親鸞のすごさというのは、ちっともすごくない
ところにあります。無一物にも死にもこだわらない。
立派な理屈も言わない。ただひたすら自己欺瞞になら
ないように微妙な一線上をヨタヨタと歩いている。

panse280
posted at 21:03

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