2013年09月21日

第5章「新しい歴史教科書をつくる会」について2001

「吉本隆明、自著を語る(下)」(22)
吉本隆明  1924-2012
takaaki yoshimoto

2012.12.24 初版発行(ロッキング・オン)

<第5章「新しい歴史教科書をつくる会」について2001>

対話者渋谷陽一氏は「新しい歴史教科書」は非常に
心地がよくない、という。つまり、日本人は悪いこと
もしたんだから反省すべきだと思っているのに、
「新しい歴史教科書」は日本人の過去の行動を肯定的
にとらえているからだという。

吉本氏は、「新しい歴史教科書」の西尾幹二などは
半分ぐらいはちゃんとしたことをいっているし、
漫画家の小林よしのりは極東裁判のインドのパール
判事とよく似た考えをしていると言う。パール判事
は、日本っていうのは、西欧列強の植民地政策って
いうのに対して、対抗意識をもって戦争をおっ始めた
っていう面があるんだ、ってちゃんと主張している。
その点は、半分ぐらいその通りだといっている。

「筑紫哲也とか久米宏とかね、・・あの人たちは、
戦後共産党のウソから来てるんですよ。」
彼らは共産主義に賛成っていうのじゃないが進歩性
やヒューマニズムに賛成なんです。
ロシアのマルクス的理念をつめていくとヒューマニズム
になるんです。
ヒューマニズムまで包括されちゃうと知識人というのは
反対しようがないっていう感じになるんです。

「新しい歴史教科書」についての吉本氏の考えは、
まず、吉本氏は「歴史教科書」なんて読んでもすぐ
わすれる程度のもので、中・韓の政府役人の教科書への
認識の浅さに驚いているという。中・韓の抗議には
気にくわないと思うが、争っている内容なんて永遠に
決着つかないものばかりで、不毛だという。

補記:吉本氏はたまに「半分くらい」は賛成とか
50%賛成、という言葉を使うが、これは「賛成」という
意味に近い。
また、吉本氏を神と崇める対話者渋谷陽一氏は、上記の
「筑紫哲也とか久米宏とかね、・・あの人たちは、戦後
共産党のウソから来てるんですよ。」と吉本氏から酷評
されている人物に限りなく近い人物である。

panse280
posted at 18:14

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