2013年09月07日

第8章「花田清輝との論争

「吉本隆明、自著を語る(上)」(8)
吉本隆明  1924-2012
takaaki yoshimoto

2012.12.24 初版発行(ロッキング・オン)

<第8章「花田清輝との論争」>
「雑誌で対談をしていたら、全く不意にあの人(花田)が
怒り出したんですよ。僕はなんで怒られてるのかわからな
くて、唖然として、その対談も何が何だかわからないうち
に終わっちゃったんです。

ただ僕の理解の仕方では、花田清輝が共産党の党員として
頑張りどころだって決心したんだって思っています。」

「僕らは花田清輝、あるいはこの年代の人のどこを突けば、
言いようがなくなってしまうというのはよくわかっていて、
つまり彼らがリベラリスト面をして何かを言い出したのは
戦後であって、戦中にそういうことを言ってくれた人間な
んかひとりもいないんですよ。」

「みんながそういう隠し方をするから、僕らから言わせれば
何を言うんだっていうことになっちゃうんですね。」

panse280
posted at 21:34

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