2013年09月06日
第7章「共同幻想論」1968
「吉本隆明、自著を語る(上)」(7)
吉本隆明 1924-2012
takaaki yoshimoto
2012.12.24 初版発行(ロッキング・オン)
<第7章「共同幻想論」1968>
この本は「文藝」の連載をたのまれて、そのとき読ん
でいた柳田国男の「遠野物語」における伝説や怪異譚
にヒントを得て書いたもの。
「天皇制に自分なりに決着をつけたかったということ
が、この作品を書いた大きな動機であったことは確実
ですね。」
この作品を書き終わって「解放されました。それまで
その天皇制の問題がずっと引っかかっていて。どうい
うことなんだみたいな。つまり、他の知識は結構ある
つもりでいたのに、どうして自分は戦争中に(天皇制に)
あれほどのめり込んでいたのかと。他の人ものめり込んで
いたから俺もそうだったとは言いたくないもんだから、
自分がのめり込んでいたのはなぜかとずっと考えていた
んですが、これを書いたことによって当時は解放され
ましたね。」
吉本隆明 1924-2012
takaaki yoshimoto
2012.12.24 初版発行(ロッキング・オン)
<第7章「共同幻想論」1968>
この本は「文藝」の連載をたのまれて、そのとき読ん
でいた柳田国男の「遠野物語」における伝説や怪異譚
にヒントを得て書いたもの。
「天皇制に自分なりに決着をつけたかったということ
が、この作品を書いた大きな動機であったことは確実
ですね。」
この作品を書き終わって「解放されました。それまで
その天皇制の問題がずっと引っかかっていて。どうい
うことなんだみたいな。つまり、他の知識は結構ある
つもりでいたのに、どうして自分は戦争中に(天皇制に)
あれほどのめり込んでいたのかと。他の人ものめり込んで
いたから俺もそうだったとは言いたくないもんだから、
自分がのめり込んでいたのはなぜかとずっと考えていた
んですが、これを書いたことによって当時は解放され
ましたね。」