2013年08月29日

世界の武士道(2)

「日本人の知らない武士道」(4)
--ガッツポーズで柔道は堕落した--
アレキサンダー・ベネット 1970-
Alex Bennett

2013.07.20 第1刷発行(文春新書)

<世界の武士道(2)>
「私(ベネット)は2004年に80日間にわたりイラン
に滞在し、イランにおける日本学と日本武道の事情
を調査したことがある。そしてイランにおける武道
熱に心底驚かされた。
・・
「武道で肉体と精神を鍛えることは、人間の質を高め
ることにつながり、それがムスリムとしての質を高め
ることになる」と考えている人が非常に多かった。
・・「武道は自分にとってサプリメント、宗教におけ
るビタミン剤だ」とのコメントまであった。
・・
欧米社会の場合、人々のキリスト教離れや教会離れと
表裏の関係にある。・・ニュージーランドは、キリスト
教から離れる若者が目立つ。そこに武道の精神性と
宗教性が求められる素地があった。」

「武道はただ単に「日本の伝統文化」として海外に
定着したのではなく、もっとスケールの大きなもの
に成長したということだ。・・武道は世界中の文化
と文化をつなぐひとつの媒体とみなすこともできる
だろう。」

panse280
posted at 21:06

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