2013年08月12日
横山大観1868-1958 90歳
「人間臨終図巻(3)」(186)
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada
2001.05.15 初版(徳間文庫)
<横山大観1868-1958 90歳>
夏目漱石が大観の「瀟湘(しょうしょう)八景」を
見て以下のように評した。
「君の絵には気のきいたような間の抜けた様な趣が
あって、大変に巧みな手際を見せると同時に、変に
無粋な無頓着な所も具えている。君の絵に見る脱俗
の気は高士禅僧のそれと違って、もっと平民的に
呑気なものである」
大観は平生から一日一升の酒を欠かさなかったが、
そのあとも朝一合、昼晩各二合の酒を主食とし、
飯も粥も副食物もほとんどとらなかった。
このころ彼は「わしに酒を飲むな飲むなとうるさく
止めた医者たちのほうが、みんな先に死によった」
と苦笑していた。
死後解剖によると、肝臓は60代の若さでなんの異常
もなかったという。
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada
2001.05.15 初版(徳間文庫)
<横山大観1868-1958 90歳>
夏目漱石が大観の「瀟湘(しょうしょう)八景」を
見て以下のように評した。
「君の絵には気のきいたような間の抜けた様な趣が
あって、大変に巧みな手際を見せると同時に、変に
無粋な無頓着な所も具えている。君の絵に見る脱俗
の気は高士禅僧のそれと違って、もっと平民的に
呑気なものである」
大観は平生から一日一升の酒を欠かさなかったが、
そのあとも朝一合、昼晩各二合の酒を主食とし、
飯も粥も副食物もほとんどとらなかった。
このころ彼は「わしに酒を飲むな飲むなとうるさく
止めた医者たちのほうが、みんな先に死によった」
と苦笑していた。
死後解剖によると、肝臓は60代の若さでなんの異常
もなかったという。