2013年07月21日

ヴォルテール1694-1778 84歳

「人間臨終図巻(3)」(164)

山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2001.05.15 初版(徳間文庫)

<ヴォルテール1694-1778 84歳>
小説、詩、戯曲、評論で全ヨーロッパから
最高の叡知と仰がれた男である。

しかも、無神論の代表者でもあった。

聖書批判に為に幾度か投獄され、フランスを出て、
イギリス、ドイツ、スイスなどあって執筆を続け、
83歳で17年ぶりにパリに戻り、王者の凱旋のごと
く迎えられた。

84歳、「あなたはまもなくご臨終です。死の前に、
イエス・キリストの神性をお認めになる気はあり
ませんか」との問いに、「イエス・キリスト?
イエス・キリスト?」とつぶやいた後、「静かに
往生させてもらいたい」と最後の言葉を残して
その夜、息を引き取った。

このため彼の遺骸はパリに埋葬されることは許され
ず寒村に埋葬されたが13年後、フランス革命政府は
彼の遺骸をパンテオンに移した。しかしその23年後
王党派によって彼の遺骸は盗まれていまだにその
行方はわからない。

彼が死んだ時、パリにいたモーツアルトは父への
手紙に「・・無信仰者でひどい無頼漢のヴォルテール
が、畜生みたいに、けだものみたいにくたばった・・
因果応報です!」

補記:
1778年4月7日パリでベンジャミン・フランクリンに
よりフランマソヌリに入会しフリーメイソンとなる。
ヴォルテールの思想は啓蒙思想の典型である。彼は、
人間の理性を信頼し、自由を信奉した。
哲学的には、ジョン・ロックやアイザック・ニュート
ンからの影響が大きい。
フランシス・ベーコンついて、「ノヴム・オルガヌム」
などの著作を念頭に、「経験哲学の祖」として賞賛して
いる。

panse280
posted at 18:32

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