2013年07月15日

円地文子1905-1986 81歳

「人間臨終図巻(3)」(158)

山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2001.05.15 初版(徳間文庫)

<円地文子1905-1986 81歳>
41歳で子宮癌で子宮をとってから、円地は
一流作家に変身したといわれる。

晩年は網膜剥離に糖尿病のため口述筆記に
いたり、80歳で脳梗塞で歩行不能となったが
その年に念願の文化勲章を受けた。

最後まで食欲も創作意欲も旺盛で「私は書いて
書いて書き死する」というのが口癖だった。

家政婦が「ちょっとごみを出してきます」と
声をかけると、寝室で「はい」という返事が
あったが、5分後に戻ってみると、すでに円地は
死んでいた。

「優れた仕事をして、前夜までおいしいものを
食べて、朝、ことんと息を絶った。なんという
いい死に方だろう、とうらやましかった。」
(作家・芝木好子)

panse280
posted at 17:23

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字