2013年07月03日

ルノアール1841-1919 78歳

「人間臨終図巻(3)」(146)

山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2001.05.15 初版(徳間文庫)

<ルノアール1841-1919 78歳>
38歳のときに自転車で転び、右腕を折った
後遺症は生涯続いた。
60歳の頃には、歩くのに2本の松葉杖を必要と
した。
66歳のルノアールの事を、彫刻家マイヨール
は「彼は口と呼べるようなものは持っていなかった。
唇はダラリと垂れて、見るも無惨なありさまだった。」

ルノアールは毎朝、寝台に寝かされたまま2階の
アトリエに運ばれ、包帯で巻かれた指の間に絵筆
を差し込んでもらって、絵を描きはじめる。

71歳の頃、日本から梅原龍三郎がルノアールのもとに
やってくる。
梅原は「ルノアールは2本の松葉杖に引っかかった
ぼろ服」に見える、と書いている。
77歳のとき、画商ルネ・ジャンベルは「眼の前に
あるのは、ボロキレのような人間だった。」と書いて
いる。

ルノアールは晩年の20年間、絵筆を手に縛り付けて
絵を描き続けた。死ぬその日まで。

panse280
posted at 19:34

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