2013年06月03日

大川周明1886-1957 71歳

「人間臨終図巻(2)」(117)

山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2001.03.15 初版(徳間文庫)

<大川周明1886-1957 71歳>
「学者であるには血が熱きに過ぎ、志士である
には学問があり過ぎた」と評され、北一輝と
ともに右翼の理論的指導者として、昭和前期
「三月事件」「十月事件」「五・一五事件」
などの右翼クーデター事件の背後にあったと
いわれた男である。

極東国際軍事裁判では、東条英機の禿頭を
突如ピシャリとたたく場面があった。
大川周明60歳の時であった。

A級戦犯で裁かれた彼は、脳梅毒だったため
免訴になり、病室でコーランの翻訳にかかり
昭和25年に完成した。(大川周明64歳)

「夫は女と交わることの出来ない人でした。
夫と私の関係は終始兄と妹のようなものでした。
だから夫がほかの女から梅毒を移されるような
ことはあり得ません。」
(「狂気の価値」西丸四方)

panse280
posted at 19:53

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