2013年04月25日

ミレー1814-1875 61歳

「人間臨終図巻(2)」(79)

山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2001.03.15 初版(徳間文庫)

<ミレー1814-1875 61歳>
一生、寒村のバルビゾンに住み、貧しい農民の
労働生活を描いたミレーは、その絵の価値を
認める人は少なく、妻と9人の子供をかかえる
彼の生活は晩年にいたるまでひどい貧乏に苦しみ
つづけた。

50代半ばから急激に健康を害し、58歳の時には、
頭痛と眼の痛み、神経の錯乱、はげしい喀血。

人生も世界も、彼には悲哀に満ちていた。しかし
彼は、それらに対して不平も怒りもおぼえること
なく、それを平静に受け入れ、その心情をそのまま、
柔和で憂鬱な、素朴で荘重な絵として描きつづけた
のである。

「自然や芸術がやっとわかりかけて来たのにこの
世を去らねばならとは、死ぬのが早過ぎる」と
いった翌年、ミレーは死んだ。

panse280
posted at 07:02

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