クラーク博士1826-1886 60歳
「人間臨終図巻(2)」(72)
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada
2001.03.15 初版(徳間文庫)
<クラーク博士1826-1886 60歳>
少年よ大志を抱け、という言葉を残し日本を
去ったクラークは、帰国後海上大学設立に失敗し、
資金調達のため鉱山に手を出して破産し、貧窮
のどん底でこの世を去った。
臨終をみとった牧師に「わが生涯での慰めは
日本のサッポロにいた8ヶ月だけです」といった
といわれる。
山師という悪評のため葬儀もひそかに行われた。