2013年04月14日
スタンダール1783-1842 59歳
「人間臨終図巻(2)」(68)
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada
2001.03.15 初版(徳間文庫)
<スタンダール1783-1842 59歳>
「実をいうと私は自分に人から読んでもらう
才能があるなどとは少しも思っていない。時おり、
書くことがひどく面白いと思うことがある。それ
だけだ」とスタンダールはバルザックへ手紙を
書いている。
死の前年、脳溢血の発作をおこし、パリの帰省中
であった。
スタンダールは道で倒れ、彼のホテルの部屋に
運ばれて死んだ。ホテルの部屋に残されていた書き
物は箱につめられて、知人の間を転々としたあと
グルノーブルの図書館に運ばれた。彼は生涯独身
であった。
彼の死の46年後、道路整備のため、彼の墓を移動
作業中この墓の碑名と埋葬者の素性が話題になった。
同じころ偶然図書館にほこりまみれになっていた
彼の原稿が探しあてられ、彼の自叙伝「アンリ・
ブリューラール」が人々の眼にふれるに至った。
そして生前に出版されさして評判にもならなかった
「赤と黒」「パルムの僧院」などが不滅の光の中
に再浮上した。
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada
2001.03.15 初版(徳間文庫)
<スタンダール1783-1842 59歳>
「実をいうと私は自分に人から読んでもらう
才能があるなどとは少しも思っていない。時おり、
書くことがひどく面白いと思うことがある。それ
だけだ」とスタンダールはバルザックへ手紙を
書いている。
死の前年、脳溢血の発作をおこし、パリの帰省中
であった。
スタンダールは道で倒れ、彼のホテルの部屋に
運ばれて死んだ。ホテルの部屋に残されていた書き
物は箱につめられて、知人の間を転々としたあと
グルノーブルの図書館に運ばれた。彼は生涯独身
であった。
彼の死の46年後、道路整備のため、彼の墓を移動
作業中この墓の碑名と埋葬者の素性が話題になった。
同じころ偶然図書館にほこりまみれになっていた
彼の原稿が探しあてられ、彼の自叙伝「アンリ・
ブリューラール」が人々の眼にふれるに至った。
そして生前に出版されさして評判にもならなかった
「赤と黒」「パルムの僧院」などが不滅の光の中
に再浮上した。