2013年03月12日

アラビアのロレンス1888-1935 47歳

「人間臨終図巻(機法廖36)

山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2001.03.15 初版(徳間文庫)

<アラビアのロレンス1888-1935 47歳>
トーマス・エドワード・ロレンスは第一次大戦中、
アラブの叛乱を指導、トルコを破って大戦の帰趨
に甚大な影響を与えた。

戦いが終わると彼は名をかくし、無名の一兵卒と
として英国空軍にはいった。

ロレンスは死を恐れぬ冒険欲と、途方もない自己
顕示欲を持つ反面、人間嫌いの隠遁性と自己抹殺
欲とがうらはらになり、それを見守る芸術的な自分
を持つという複雑怪奇な人間であった。

ロレンスは一生結婚はおろか、女性との性の交渉は
一切なかったといわれる。

1935年兵役満期で除隊になったロレンスは隠棲した
心境を「今、何をしているかって?僕にもわからない
のだ。朝が来て、日が出て、やがて夜が来て、僕も
眠るのだが、何をしたか、何をしているのか、何を
するつもりなのか、僕自身にもわからない。秋が
来て、木から落ちる一枚の木の葉、つまりそれだ、
いまの僕の気持は」(5月6日)

5月13日、ヒトラーとの交渉についての面談の為、
友人と昼食の約束をする電報を打ちに郵便局にオート
バイを走らせたが、途中、子供を避けようとして転倒、
意識を失い、6日後、絶命した。
彼の身体は、戦傷9度、航空事故7度、骨折33カ所、
助骨骨折11回、満身創痍だったのである。

panse280
posted at 19:24

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