2013年02月10日

伊藤野枝 1895-1923 28歳

「人間臨終図巻(機法廖6)

山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2001.03.15 初版(徳間文庫)

<伊藤野枝 1895-1923 28歳>
ダダイスト辻潤と同棲し、平塚らいてうの青鞜社同人
となり、無政府主義者の大杉栄と結婚。
12年9月16日、甘粕大尉らに大杉、野枝、7歳の甥宗一
が憲兵隊本部に連行された。

別室でまず大杉を絞殺した甘粕は、野枝の部屋に入り、
絞殺、ついて宗一も殺害した。

三人の屍体は、憲兵隊本部の古井戸に投げ込まれ、埋め
られた。

<円谷幸吉 1940-1968 28歳>
東京オリンピック、マラソン三位。陸上自衛隊体育学校
の幹部宿舎二階の個室でカミソリ自殺。
机の上には父母、兄姉への遺書があった。

「父上様、母上様、三日とろろ美味しゅうございました。
干し柿、モチも美味しゅうございました」にはじまり、
すし、ブドウ酒、リンゴ、しそめし、南蛮づけ、ブドウ液、
養命酒、モンゴいか、等、各人に、妙に食い物の礼ばかり
述べて、最後に「父上様、母上様、幸吉はもうすっかり
疲れ切ってしまって走れません」

panse280
posted at 21:50

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