2013年01月21日

長寿を望まない人は意外に多い

「あと千回の晩飯」(8)
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2007.09.20 第6刷発行(朝日文庫)
--72才の私が晩飯を食うのもあと千回ぐらいだろう--

<長寿を望まない人は意外に多い>
「私(風太郎)は人間の定命は65歳だとし、その
年齢に達した死の希望者は国立往生院とでも呼ぶ
べき施設に入り、荘厳なセレモニーのうちに安楽死
させてもらったらどうか、と書いた。
すると、投書が殺到した。
大変な非難の投書だろうと思ったら、案に相違して
大賛成の手紙ばかりであった。この人々はみな65歳
以上の老婦人ばかりであった。
それによって私は、世の長寿者は必ずしもみな長寿を
望んでいるわけではないということを知った。

調子に乗って私は、こんどはタバコ擁護論を書いた。
するとこれまた相当量の投書が襲来したが、一通の
例外もなく筆者をダンガイするものばかりで袋だたき
の観があった。」

panse280
posted at 19:30

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