2013年01月20日
70代は快適だ
「あと千回の晩飯」(7)
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada
2007.09.20 第6刷発行(朝日文庫)
--72才の私が晩飯を食うのもあと千回ぐらいだろう--
<70代は快適だ>
風太郎は55kgあった体重が42kgになって退院した。
約1ヶ月で体重は50kgにもどったが、そこで止まった。
「文字が読みがたく書きづらい。また床やソファに
座ったら一人では立ち上がれないという状態から脱する
ことはできないが、食欲や睡眠に異常はないし、だいいち
身体に苦痛がないのがありがたい。」
「退院したものの、お医者さんに固く禁じられた酒、
タバコはいつのまにやら復活した。」
「70を越えて意外だったのは、寂寥とか憂鬱とかを感ぜず、
むしろ心身ともに軽やかな風に吹かれているような感じに
なったことだ。」
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada
2007.09.20 第6刷発行(朝日文庫)
--72才の私が晩飯を食うのもあと千回ぐらいだろう--
<70代は快適だ>
風太郎は55kgあった体重が42kgになって退院した。
約1ヶ月で体重は50kgにもどったが、そこで止まった。
「文字が読みがたく書きづらい。また床やソファに
座ったら一人では立ち上がれないという状態から脱する
ことはできないが、食欲や睡眠に異常はないし、だいいち
身体に苦痛がないのがありがたい。」
「退院したものの、お医者さんに固く禁じられた酒、
タバコはいつのまにやら復活した。」
「70を越えて意外だったのは、寂寥とか憂鬱とかを感ぜず、
むしろ心身ともに軽やかな風に吹かれているような感じに
なったことだ。」