2013年01月02日

太宰治

「コレデオシマイ」(5)
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2002.12.20 第一刷発行(講談社+α文庫)

<太宰治>
「最近、「斜陽」を読んだ。それで感心したんですよ。
それにね、もちろん太宰の能力にも感心したんだけどね、
「斜陽」の文体ね、あれ、手紙の文体なんですよ。
漱石が、よく使うんですがね、「こころ」でもそうだし、
あと、「行人」とか。あれ、感動させるんですよ。
このごろ、手紙書かなくなったでしょう、みんな。
最近、ああいう文芸作品はないね、あんな手紙書く人
いないもの。」

山田は「人間臨終図鑑」の中で、太宰治も書いている。

「あなたをきらいになったから、死ぬのでは無いのです。
小説を書くのが、いやになったからです。みんな、
いやしい、欲張りばかり、井伏さんは悪人です」
(太宰治の三知子夫人宛の遺書)

<三島由紀夫は読みますか?>
「いやあ、僕は現代作家は読まないんですよ。よくない
んだけどね。三島はひとつふたつ短編は読んだかもしれ
んが。僕が現代作家のものを読まないのは、あまりうまい
と、こっちが自己嫌悪で、もう書く気がしなくなるから。
逆にあまり下手だと、「ああ、おれも大丈夫だ」という
ことで、だらしのないものを書くようになるがね。」

panse280
posted at 18:33

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