2012年12月20日

風太郎の忍法開眼

「死言状」(12)
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2005.12.1 初版第一刷発行(小学館文庫)

<風太郎の忍法開眼>
昭和20年代、京橋の出版社から小説を出した
が原稿料がもらえず、かわりにもらったのが
その出版社が出した「全訳金瓶梅」という
四冊本だった。

その後、風太郎は「妖異金瓶梅」を書いた。
次ぎに「水滸伝」を書いてみないか、という
話がきた。

「ところで、「水滸伝」は百八人の豪傑が登場
するが、その武術は十数種にすぎない。そこで
私は百八種の武術を考案しようと思い至ったの
だが、在来のものではとうてい百八に及ばない。
で、私は「忍法」と称する架空の術を作ること
を着想したのである。
あのときその出版社の係の人が、当座のごまか
しに「金瓶梅」をくれなかったら、私の「忍法帖」
なるものは出現しなかったのである。」

panse280
posted at 19:58

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