2012年12月13日

恐縮しすぎるのもいかがなものか

「死言状」(5)
山田風太郎 1922-2001
fuutaro yamada

2005.12.1 初版第一刷発行(小学館文庫)

<恐縮しすぎるのもいかがなものか>
「エリザベス女王は伊勢神宮を訪れたが、むろん
礼拝などしなかった。しかし日本の天皇が、たと
えばウェストミンスター寺院にいって、帽子も
とらずにツクネンとつっ立ったきりであったら、
彼らは何というだろう。それどころか、御訪英の
とき、たしか植樹をやられたが、その木は一夜の
うちに切り倒されてしまった。エリザベス女王お
手植の松なんてものがあったとして、もしそれが
同様の目にあったら、彼らは何というだろう。
実力もわきまえないで、むやみに威張りたがる
国も困りものだが、日本の場合、恐縮ぶりが
少々度を過ぎているような気がする。」

panse280
posted at 18:30

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