2012年09月03日

欲望をおさえる方法

「国家(下)」(14)
--正義について--
(BC375年頃、プラトン50〜60歳の作)
プラトン
platon bc427-bc347
藤沢令夫 訳

1979.06.18 第1刷発行(岩波文庫)

<欲望をおさえる方法>
「みずから自己の健康と節制をよく保ち、眠り
につくにあたっては、自分の内なる理知的部分
を呼び覚まして、美しい言葉と省察の数々を
もってこれをもてなし、自己自身への想いの
うちに深くみずからを沈める。
他方、欲望部分に対しては、これを欠乏の状態
にも飽満の状態にも置くことなく、この部分が
静かに眠って、その快苦によって魂の最善の
部分を騒がせることのないように、そして、
最善の部分が自分ひとりだけの浄らかな状態で
省察し、過去・現在・未来における自分の知ら
ない何ごとかを感知することに憧れるのを妨げ
ないように、計らってやる。同様にしてまた、
気概の部分に対しても、これをなだめ、誰かに
怒りをいだいて激情を昂(たかぶ)らせたまま
眠ることのないようにする。」

panse280
posted at 20:13

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