2012年08月23日

幸福な人生のために

「国家(下)」(3)
--正義について--
(BC375年頃、プラトン50〜60歳の作)
プラトン
platon bc427-bc347
藤沢令夫 訳

1979.06.18 第1刷発行(岩波文庫)

<幸福な人生のために>
「若者や子供のころには、若い年ごろにふさわしい
教養と哲学を手がけるべきだし、身体が成長して
大人になりつつあいだは、身体のことにとくによく
配慮して、哲学に奉仕するだけの基礎をつくらなけ
ればならない。年齢が長じて、魂の発育が完成期に
入りはじめたら、こんどは、そのほうの知的訓練を
強化すべきである。そして、やがて体力が衰えて、
政治や兵役の義務から解放されたならば、そのとき
こそはじめて、聖域に草食む羊たちのように自由の
身となり、片手間の慰みごとをのぞいては他の一切
を投げうって、哲学に専心しなければならない。
そうしてこそ人は幸せに生きることになり、死んで
のちはあの世において、自分の生きてきた生のうえ
に、それにふさわしい運命をつけ加えることになる
だろう。」

panse280
posted at 20:14

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