2012年08月18日

足を知る

「国家(上)」(4)
--正義について--
(BC375年頃、プラトン50〜60歳の作)
プラトン
platon bc427-bc347
藤沢令夫 訳

1979.04.16 第1刷発行(岩波文庫)

<足を知る>
「立派な人物こそはとりわけ、よく生きるために
自分自身だけで事足りる人であって、他の誰より
も格段に、自分以外のものを必要とすることが
最も少ないのである」

「だから、息子なり兄弟なり、あるいは財産その
他それに類する何かを失うということは、他の誰
よりも彼にとっては、恐ろしいことではないのだ」

「だからまた、何かそのような不幸が彼をとらえた
とき、嘆くこともいちばん少なく、あたうるかぎり
平静にそれを耐えるわけだ」

「悲嘆にくれるのは、女たち--それもすぐれた女た
ちではなく--のすることであり、また男のなかでも
劣悪な者たちの場合に限られる」

panse280
posted at 19:13

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字