2012年08月15日
老いの身を養うもの
「国家(上)」(1)
--正義について--
(BC375年頃、プラトン50〜60歳の作)
プラトン
platon bc427-bc347
藤沢令夫 訳
1979.04.16 第1刷発行(岩波文庫)
<お金への愛着>
「あなたがお金というものにさほど強い愛着を寄せて
いるようには思えなかったからなのです。これは一般に、
自分で稼いだのではない人たちに見られる態度ですから
ね。自分で稼いだ人たちとなると、ほかの人の二倍もの
愛着をお金に対してもつものです。
・・・
だからまた、そういう人たちはつき合いにくい。なに
しろ、富以外のものは何ひとつほめようとしないので
すからね」
<老いの身を養うもの>
「自分の生涯のうちに数多くの不正を見出す者は、子供
たちのように、幾度となく眠りから覚めては怖れにふる
えたり、暗い不安につきまとわれて生きたりすることに
なる。けれども、わが身をかえりみて何ひとつ不正を
おかした覚えのない者には、つねに楽しくよき希望が
あって、「老いの身を養って」くれる。」
--正義について--
(BC375年頃、プラトン50〜60歳の作)
プラトン
platon bc427-bc347
藤沢令夫 訳
1979.04.16 第1刷発行(岩波文庫)
<お金への愛着>
「あなたがお金というものにさほど強い愛着を寄せて
いるようには思えなかったからなのです。これは一般に、
自分で稼いだのではない人たちに見られる態度ですから
ね。自分で稼いだ人たちとなると、ほかの人の二倍もの
愛着をお金に対してもつものです。
・・・
だからまた、そういう人たちはつき合いにくい。なに
しろ、富以外のものは何ひとつほめようとしないので
すからね」
<老いの身を養うもの>
「自分の生涯のうちに数多くの不正を見出す者は、子供
たちのように、幾度となく眠りから覚めては怖れにふる
えたり、暗い不安につきまとわれて生きたりすることに
なる。けれども、わが身をかえりみて何ひとつ不正を
おかした覚えのない者には、つねに楽しくよき希望が
あって、「老いの身を養って」くれる。」