2012年08月13日

専門馬鹿という奇形児の誕生

「大衆の反逆」(11)
オルテガ・イ・ガセット1883-1955
ortega y gasset

1995.06.07 第1刷発行(ちくま学芸文庫)

<19世紀が生んだ大衆>
「わたしが主張したかったのは、19世紀の文明が
自動的に大衆を生み出した、ということであった。」

「「大衆」とは特に労働者を意味するものではない。
・・・大衆とは・・・今日あらゆる社会層の中に
現われており、われわれの時代を代表するとともに、
われわれの時代を支配しているような人間の種類
あるいは人間のあり方を指しているのである。」

<専門馬鹿という奇形児の誕生>
「実験科学の発展は、その大部分が驚くほど凡庸な
人間、さらには凡庸以下の人間の働きによるもの
だった。・・・それを可能にした原因は・・・
機械化にある。・・・行なわなければならないこと
の大部分は、機械的な頭脳労働であり、それは誰に
でも、あるいはそれ以下の者にでもできる仕事なの
である。・・しかしこの事実は、なんとも実に奇妙
な人間のタイプを生み出すのだ。・・・われわれは
彼を知者・無知者とでも呼ぶ(いわゆる専門馬鹿)。
これはきわめて重大な問題である。・・・彼は、
自分が知らないあらゆる問題において無知者として
ふるまわないで、知者としてその傲慢さを発揮する
のである。」

panse280
posted at 19:15

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